それでは、前回に引き続きスーパーストック発掘法の2回目です。
前回はこちら
第4章 ウォール街の最悪の秘密
・秀でたトレーダーたちは自分たちにとってできるだけ有利な価格で仕掛けたり手仕舞ったりできるように市場を操作していることは、ビジネスの世界ではよく知られた事実だ。・・・私たちはこの事実を受け入れ、自分たちに有利に使うしかない。そのうちに操作を見つけることはあなたの第二の天性になるだろう。
・ゴールドマンは、チャートが「買え」と叫んでいるときは評価を下げ、チャートが「売れ」と叫んでいるときは評価を上げる天才だ。彼らが「買い推奨」を出す目的は、彼らのトレード部門が売りポジションを建てているときにバカ者たち(一般投資家)に買わせることなのだ。逆に、「売り推奨」を出す目的は、・・・以下略
・スマートマネーはニュースをコントロールすることでゲームを支配するのである。
いや~そうなんですね~^^;知りませんでした汗
汚いやり方だとは思いますが、公然と認められている以上、こういった情報は無視するか、逆に利用するしかないようですね。
ネットが発達した今、例であげられたゴールドマンなどの機関投資家以外でも、個人投資家レベルでツイッター、ブログ、メルマガ等で同様のことができるので、注意したいですね。
第5章 良いトレーダーになるために
この章では、投資のメンタル面の重要性が存分に記載されていました。かなり参考になる部分が多かったのですが、長くなるので本当に良かったと思える部分だけ紹介します。
平行してゾーン(マーク・ダグラス著)も読んだのですが、同じような考え方が書いてあり、説得力があります。
・どういった状態のときにどんな反応をするかを事前に決めておくことで、自身がつき、心理的な負担を軽くすることができるのである。どんな反応をするか事前に決めておかなければ、株価の毎日の上下動に一喜一憂して頭がおかしくなってしまうだろう。
・成功した人を見ると、彼らはみんな例外なくあらゆることに楽観的だ。・・・。だから危機のときでも冷静を保ち、みんなが不安におののいているときに頭を低くたれた果実をもぎ取ることができるのである。
・トレードで成功しようと思うのならば、株式をどう選択するか、仕掛けや手仕舞いをどうするか、そして最も大事なのは、株価の変動にどう反応するかについて、規律ある一貫したアプローチを開発する必要がある。
・損失は感情を抜きにして冷静に扱うことが重要だ。不可避のことが起きて、ポジションを損切りしなければならないとき、それはビジネスコストと考えることだ。
上記は今現在私ができていないことだと思って読みました。非常に耳が痛い指摘です^^;
投資で大事なことは、規律ある一貫したアプローチを持ち、ポジションを取る前、取った後は日々の値動きに一喜一憂せず、冷静かつ楽観的に規律に従うということですね。
私の場合、規律ある一貫したアプローチも日々の値動きに一喜一憂しない姿勢も現在は持っていないので、まずはここから取り組んでいかなければならなそうです。
そのために、本書やオニールの成長株発掘法などの名著とされる本を読んで、売買ルールの確立に取り組んでいきたいと思います。
また、日々の値動きに一喜一憂しないということも、これは言うは易し行うは難しで、自分が決めていた損切りラインを下回った場合でもまた上昇するんじゃないかという淡い期待をもって、ダラダラその銘柄を保有し続けてきた経験があります。
かなり強いメンタルと規律に従う姿勢が要求されそうです。このあたりが投資で成功できる人とできない人の差なのかもしれません。
上記以外にも非常にためになる指摘があったので、未読の方はぜひ購入して読まれることをお薦め致します。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
((3)に続きます)