なかなか、個別株の投資成績が向上しないので、改めて勉強をしようと思い、成長株投資の 書籍として有名な「オニールの成長株発掘法 第4版」を購入しました。
全編にわたって参考になるところが多数あったのですが、自分の投資に取り入れたいと思うところを簡単にまとめると、
・日々の株価と出来高の動きから市場が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを見極め、上昇トレンドで投資すること。
・CAN-SLIMに従い、大化けが期待できる成長銘柄をスクリーニングすること。
・適切なベース(保ち合い)から出来高を伴って高値を更新した銘柄を購入すること。
となります。
大変参考になりましたので、ご一読をお勧めします。
私が参考になったと思ったポイントを2回に分けてまとめましたので、まだ読んだことのない方は参考にしてみて下さい。
今回は、本書の大部分を割いて記載している銘柄スクリーニング方法でCAN-SLIMをまとめ、次回はそれ以外に参考になったところをまとめます。
CAN-SLIM【第3章~第9章】
それでは、まずはオニールが考案した銘柄スクリーニング方法であるCAN-SLIM法です。
米国市場を長年にわたって調査した結果分かった大化け株の共通点が実に分かりやすくまとめられています。
オニールは米国の投資家ですが、日本の株式市場にも適用できる条件です。
C(Current Quarterly Earnings、当期四半期のEPSと売上)
・当四半期EPSが前年同期比で25%以上増加している。
・売上が直近の四半期に25%以上増加しているか、売上増加率が直近3四半期で加速している。
A(Annual Earnings Increase、年間EPSの増加)
・年間EPSが25%以上の増加し、過去3年間以上続いている。
・ROEが少なくとも17%以上。
N(Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Basas、新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)
・株価が驚くような成長を見せるには新しい変化(新興企業、新製品、新経営陣、新高値など)が必要。
S(Supply and Demand、株式の需要と供給)
・発行済み株式数が少ないこと。
・浮動株(全体の株式発行数から経営陣などが保有している安定保有株式数を引いた市場に流通している株)が少ないこと。株の値動きが経営陣自らの利害につながるため、株価上昇の努力が期待できる。
・自社株買いをしている。(EPSの増加につながる)
・適切なベースから抜け出るときに出来高が増加する銘柄。
L(Leader or Laggard、主導銘柄か停滞銘柄か)
・業界の上位2~3銘柄。(EPS増加率や売上増加率の上位2~3銘柄)
I(Institutional Sponsorship、機関投資家による保有)
・平均以上の成績を残している機関投資家の少なくとも数社が保有していること。さらに最近の四半期で機関投資家の数が増えた銘柄。
・経営陣が自社株を保有していること。
M(Market Direction、市場の方向性)
・強気相場(上昇トレンド)であること。
・日々の平均株価と出来高の動きおよび主導銘柄の動きを正確に読み取り、市場全体の方向性を正確に読み取ること。
感想
非常にシンプルで分かりやすい銘柄選定の基準ですね。本書を読みながら、改めて自分の中の投資判断基準がいかにあいまいだったのかを痛感しました^^;
本書の中で出てくる数値(EPSの増加率25%以上、ROE17%以上、損切りはー8%など)は人によって適切な数値にカスタマイズしていく必要があると考えますが、まずはCAN-SLIMの視点で自分の保有銘柄の点検と今後購入する銘柄の選定に使用していきたいです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。