前回に引き続きは「ミネルヴィニの成長株投資法」について書いていきたいと思います。
今回は第4章です。
前回はこちら
第4章 価値あるものは高い
・過去の急成長株を分析すると、PERを単独で見ることはウォール街で最も役に立たない統計のひとつであることが分かる。
・会社の利益率がとても高いときにPERに基づく伝統的な評価をしても、割高かどうかの判断にはほとんど役に立たない。
・代表的な成長株のほとんどは、めったに低PERにはならない。実際、史上最大級の上昇をした銘柄の多くは、最大の上昇をする前に、利益の30~40倍以上で取引されていた。
・株価が利益の3~5倍か、一般的な業界よりもはるかに低い場合は、ファンダメンタルズに問題がある可能性がある。その会社の見通しは不確かで、利益はさらに急落することも考えられる。
バリュー投資とは対極にある考え方ですね。
オニールも「オニールの相場師養成講座」の中で「PERが値上がりの直接的な要因などではなく、値上がりの真の要因である優れた企業業績と機関投資家による保有の二次的な結果にすぎない」と言っています。
PERが低いということは、投資家が将来の成長を期待していないということを表しており、PERが高いということは、成長を期待しているということです。
私は株を始めたころにPERやPBRを知り、PERは15倍以下、PBRは1.0倍以下などでスクリーニングしていたこともありますが、成長株投資を学んでからはこれらの指標を参考にせずに銘柄を選んでいます。
ただし、ジェシー・スタインは「スーパーストック投資法」の中でPERが10倍以下の株を最小限のリスクで大きなリワードが得られる株であるとも言っていますので、参考にはしていきたいと思います。この場合もPER単独では判断しないように注意したいですね。
第4章はこれで終わりです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
((5)に続きます。)