なかなか、個別株の投資成績が向上しないので、改めて勉強をしようと思い、成長株投資の 書籍として有名な「オニールの成長株発掘法 第4版」を購入しました。
全編にわたって参考になるところが多数あったのですが、自分の投資に取り入れたいと思うところを簡単にまとめると、
・日々の株価と出来高の動きから市場が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを見極め、上昇トレンドで投資すること。
・CAN-SLIMに従い、大化けが期待できる成長銘柄をスクリーニングすること。
・適切なベース(保ち合い)から出来高を伴って高値を更新した銘柄を購入すること。
となります。
大変参考になりましたので、ご一読をお勧めします。
今回は前回の続きでCAN-SLIM以外で参考になった部分の紹介です。
前回に記事はこちらです。
買いのチャートパターン
CAN-SLIMと同じくらい力を入れていたのがチャート読解でした。
オニールによるとベース(初期の株価上昇後に形成される株価調整ともみ合いの期間)から出来高を伴って株価が上昇したタイミング(ピボットポイント)で購入するのがベストな購入タイミングです。
これは有名な個人投資家さんでDUKE。さんという方の「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術」でも紹介されている方法です。
本書では代表的なベースの形状として以下の形状を挙げています。
・取っ手付きカップ
・取っ手付きソーサー
・ダブルボトム
・平底型
・正方形型
・上昇ベース
本書を読んだ段階ではチャート分析について学んだことがないので、これが取っ手付きカップだ、これがダブルボトムだと言われても、ああそうなんだと思う程度である為、株価の変動と出来高から市場の心理を読み取るには訓練が必要であると実感しています。
ファンダメンタルだけではなく、テクニカルも勉強する必要があるなと感じました。
資金管理、利益確定、損切り
・利益が20%になったら確定し(1~3週間で20%上昇する銘柄は例外)、損失は買値から8%下がったら損切りする。これにより、成績の悪い銘柄に費やしていた資金を、継続的に良い成績を残している銘柄に強制的に供給できる。1~3週間で20%上昇する銘柄はその後も長期で保有する。【第11章】
・上昇したら増し玉をする。ナンピンをしてはいけない。【第19章】
損切りできないこと、ナンピンしてしまうことは私の悪い癖で、これが原因でこれまでにも損失を大きく膨らませてしまったことがあります。-8%で損切りというルールは絶対に守っていきたいと考えています。
また、上昇したら増し玉をすることも平均購入単価が上昇する為、これまでは非常に心理的な抵抗が大きい行為でした。しかし、大きく勝てる銘柄に資金を集中させるためにも必要な行為であると理解しましたので、これからは実行していきたいと考えています。
業界、業種の選定
・マーケットを牽引する主導銘柄の大部分は、同じくマーケット全体を牽引する業種に所属している。【第15章】
・ある銘柄を購入する前に、同じような強さと魅力が同じグループの別の主要銘柄にも見られない限りは、その銘柄を買うことは避けるべき。その企業が他にはない独自性のある素晴らしい何かを持っているような場合にはそのような確認がなくてもうまくいくことがあるが、このような銘柄は数としては少ない【第15章】
これまで、あまり業界や業種に注目して購入銘柄を選定していませんでしたので、これからは上昇トレンドを牽引している業界や業種を注視していきたいと考えています。
その他
・配当金やPERを基準に株を買ってはいけない。【第19章】
さいごに
以上が私が「オニールの成長株発掘法 第4版」を読んで参考にしたいと感じたところです。
CAN-SLIMは非常に定量的な銘柄スクリーニング方法で分かりやすいと思いますが、マーケットの方向性を株価の動きと出来高から読み取ること、チャートから適切なベースとベースから上昇した購入ポイント(ピボットポイント)を見分けることは非常に訓練を要求されることだと思います。これからチャートを読み取る能力も伸ばしていきたいと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。