株式投資の勉強の為、「オニールの相場師養成講座」を読みました。
「オニールの成長株発掘法」と共通する内容も多くありましたが、「オニールの相場師養成講座」ならではの勉強になる箇所もありましたので、参考になった部分をまとめましたので、ぜひ読んでいってください。
前回はこちら
ステップ5 ポートフォリオ管理ー損を抑えて利益を伸ばす方法
・ポートフォリオ管理に成功するもうひとつの秘訣は、市場を正しく見極めることが目的ではなく、正しかったら大きく儲かることが目的だと認識することだ。そのためには、手に負えないほどの分散化をせずに、集中的に、慎重に、十分に追跡できる範囲で買うことが必要だ。
・幅広い分散化は、わたしが考えるかぎり、知識不足に対するヘッジでしかない。
よく投資では分散化の重要性が説かれます。たしかに保有銘柄の一つが大きく値下がりしたとしても、十分に分散していれば、その損失は限定されるとは思います。しかし、大きく値上がりしたとしても、その利益も限定的で圧倒的なパフォーマンスにはつながりません。
また、市場全体が弱気相場になったときには、ほとんどすべての銘柄が値下がりするので、分散の意味がありません。
加えて、私のような兼業投資家は機関投資家や専業投資家のように投資に割ける時間が限定されているので、過度に分散してしまうと、管理が非常に煩雑で間が届かなくなってしまう恐れもあります。
そのため、深く理解した厳選された銘柄のみに集中的に投資する方がパフォーマンスの向上につながるというのは非常に納得できます。
・株式ポートフォリオの管理は、ガーデニングと似ている。気を配っていないと、あなたが植えた美しい花々は、めざわりな雑草に覆われてしまい、喜びよりも頭痛の種になってしまう。
・2倍や3倍になるような本当にすごい株は、10銘柄買っても1つか2つしかないことをやがて学ぶだろう。・・・大きく勝つ可能性がある株は、正しく形成されたベースから上離れしたあと1週間か2週間か3週間で20%以上急騰する。買ったばかりのCAN-SLIM銘柄にそんなことが起こったら、私は特別扱いにして、もっと長く保有することにしている。
・上がっている株を増やし、上がっていない株を減らすのが常道だ。だが、買い増しはブル相場だけやるものだ。上放れや反発がほとんど失敗に終わるベア相場では、買い増しが功を奏することはほとんどない。
上がっている株のみを保有し続け、下がっている株は売却する。非常にシンプルで効率的な戦い方だと思います。私も損失が出ている株や大きく上昇しない株は売却していくことを心掛けたいと思います。
それにしても上記のようなことをガーデニングに例えるのは非常に分かりやすくて素敵だなと思いました笑
さいごに
「オニールの成長株発掘法」をコンパクトにまとめたというような印象を受け、「オニールの成長株発掘法」を一度読んだ人ならば、復習という意味では「オニールの相場師養成講座」を読んだ方が効率的に重要な部分を学ぶことができると思います。
個人的に特に参考になったところは
・ステップ1「市場全体の方向性を見きわめる方法」のディストリビューションとアキュームレーションの考え方
・ステップ5「ポートフォリオ管理ー損を抑えて利益を伸ばす方法」の幅広い分散化のデメリットとポートフォリオ管理の方法
です。
ステップ2~4も非常に良いのですが、「オニールの成長株発掘法」にも共通の記述があったありするので、本書ならではの部分でいうとステップ1と5が読む価値があるなという気がします。
成長株投資の考え方がよく分かる本だと思いますので、未読の方にはおすすめです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。