それでは、前回に引き続きスーパーストック発掘法の4回目です。
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第7章 とらえどころのないスーパーストック
本章では、ジェシースタインが発見した大化け株の法則が余すところなく記されており、テクニカルとファンダメンタルの観点から合計32の法則(8つのテクニカルなスーパー法則、1ダースの基本的なスーパー法則、基本的なスーパー法則13~24)を紹介しています。
ジェシースタインの手法では、ファンダメンタルを調べる前にチャートパターンを見て、有望な株を選別することが重要ですので、必須の条件として以下の5つを挙げています。
・強力なベースをブレイクアウトする
・出来高の増加
・大きな迎え角
・株価は15ドル以下
非常にシンプルで分かりやすい投資基準ですね。つまり、強力なベース(保ち合い)から出来高を伴ってブレイクアウトした低位株を狙えということだと解釈しています。
強力なベースを重視する理由としては、強力なベースが形成されると株価がそれ以上下がりにくくなることで、リスクが限定された仕掛けを可能にする為、非常にリスク・リワードに優れたトレードを行うことができるためです。
ジェシースタインは値幅が狭い保ち合いのベース、オニールは取っ手付きカップのベースを重視していますが、どちらもベースから出来高を伴ってブレイクアウトしたポイントを買いのポイントをしていることから、成長株投資には共通の考え方であることが分かります。
その他のオニールの投資法との共通点としては、継続的に利益成長していること、インサイダーの買い、少ない浮動株、「ITファクター」=新しい変化(CAN-SLIMのN)が挙げられており、参考になります。
もちろんジェシースタインの独自の法則も展開されていますので、第7章は銘柄選定に具体的に新しい視点を与えてくれる章だといえます。何回も読み返して、教科書のように使いたいと考えています。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
((5)に続きます)