今月(2018年8月)からWealthNavi の運用を開始しました。
ロボアドバイザーは初心者でも国際分散投資がほったらかしで運用できることが売りですが、どのような商品を取り扱っているかは分かりづらいですよね。
しかし、少なくない金額を運用する以上、最低限どのような商品に投資しているかは把握しておくべきです。
そこで、WealthNaviの運用商品についてまとめましたので、ロボアドバイザーを検討している方は参考にしてみてください。(以下の情報は2018年8月時点です)
WealthNaviの運用商品
WealthNaviは米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)、米国債券(AGG)、物価連動債(TIP)金(GLD)、不動産(IYR)の7つの資産クラスに投資しています。
まずは米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)について見ていきましょう。
米国株(VTI)
VTI(Vanguard Total Stock Market ETF、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は CRSP USトータル・マーケット・インデックスという米国株の指数をベンチマークとするバンガード社のETFです。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国株式市場の大型株から小型株まで投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。
よく米国株インデックスとして引き合いに出されるS&P500は大型株500銘柄で構成されていますので、それよりも広く分散されています。
ティッカー:VTI
ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
信託報酬:年0.04%
設定日: 2001/05/24
ETF純資産総額:925.24億米ドル
構成株式銘柄数:3637銘柄
分配:四半期ごと
構成銘柄の上位はアップル、マイクロソフト、アマゾンなど私たちもよく知る大企業で、金融やテクノロジー関係の銘柄で約4割を占めています。
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合 (%) | |
---|---|
Apple Inc. | 2.8 |
Microsoft Corp. | 2.6 |
Alphabet Inc. | 2.3 |
Amazon.com Inc. | 2.2 |
Berkshire Hathaway Inc. | 1.4 |
Facebook Inc. | 1.4 |
JPMorgan Chase & Co. | 1.4 |
Johnson & Johnson | 1.3 |
Exxon Mobil Corp. | 1.2 |
Bank of America Corp. | 1.1 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 17.7 |
セクター別の構成比率(普通株式の割合比較) (%) | |
---|---|
金融 | 20.5 |
テクノロジー | 19.4 |
資本財 | 13.4 |
消費者サービス | 13.1 |
ヘルスケア | 12.5 |
消費財 | 8.5 |
石油・ガス | 5.5 |
公益 | 2.8 |
素材 | 2.5 |
通信サービス | 1.8 |
米国は人口増加が続き、ITや金融の世界的な大手企業を多数抱えているため、今後も経済成長を続けていくと考えられるため、有望な投資先の一つですね。
以下はVTIの設立以来のチャートです。リーマンショックで一時的に落ち込んでいるものの、右肩上がりを継続しています。
(出典:MORNINGSTAR、http://quotes.morningstar.com/chart/etf/chart.action?t=VTI®ion=usa&culture=en_US)
日欧株(VEA)
VEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)は FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスという指数をベンチマークとするバンガード社のETFです。
カナダ、欧州地域の先進国市場、および太平洋地域の先進国市場の大型株・中型株・小型株約3,700銘柄で構成されています。
ティッカー:VEA
ベンチマーク:FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス
信託報酬:年0.07%
設定日: 2007/07/20
ETF純資産総額:705.12億米ドル
構成株式銘柄数:約3,700銘柄
分配:四半期ごと
主な構成銘柄は日本、英国、フランス、ドイツ、カナダなどの、金融、消費財、資本財の銘柄が上位です。VTIと比較して、テクノロジー関係の企業の割合が低いですね。米国におけるFAANG(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)の影響がいかに大きいか分かりますね。
日本企業の構成比率は高いのですが、上位10銘柄にトヨタ自動車しか入っていないのが、寂しいですね。
市場別構成比率 上位10カ国 (%) | |
---|---|
日本 | 22.4 |
英国 | 15.3 |
フランス | 8.2 |
ドイツ | 8.0 |
カナダ | 7.8 |
スイス | 6.5 |
オーストラリア | 5.9 |
韓国 | 4.9 |
香港 | 3.3 |
オランダ | 3.0 |
セクター別の構成比率(普通株式の割合比較) (%) | |
---|---|
金融 | 24.6 |
消費財 | 18.0 |
資本財 | 16.3 |
ヘルスケア | 8.9 |
消費者サービス | 8.1 |
素材 | 7.5 |
石油・ガス | 5.8 |
テクノロジー | 4.6 |
通信サービス | 3.1 |
公益 | 3.1 |
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合 (%) | |
---|---|
Royal Dutch Shell plc | 1.3 |
Samsung Electronics Co. Ltd. | 1.3 |
Nestle SA | 1.2 |
HSBC Holdings plc | 0.9 |
Novartis AG | 0.9 |
トヨタ自動車 | 0.9 |
Roche Holding AG | 0.8 |
Unilever | 0.8 |
British American Tobacco plc | 0.7 |
BP plc | 0.7 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 9.5 |
チャートはVTIと異なり、右肩上がりとはいっていないようです。リーマンショック前に購入し保有していたら、含み損ですね。
(出典:MORNINGSTAR、http://quotes.morningstar.com/chart/etf/chart.action?t=VEA®ion=usa&culture=en_US)
新興国株(VWO)
VWO(FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックスという指数をベンチマークとするバンガード社のETFです。
全世界の新興国市場の大型株・中型株・小型株で構成されています。
ティッカー:VWO
ベンチマーク:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
信託報酬:年0.14%
設定日: 2005/03/04
ETF純資産総額:682.34億米ドル
構成株式銘柄数:-
分配:四半期ごと
主な構成銘柄は中国、台湾、インド、ブラジル、南アフリカなどの、金融、テクノロジー、消費者サービスの銘柄が上位です。
市場別構成比率 上位10カ国 (%) | |
---|---|
中国 | 34.2 |
台湾 | 14.5 |
インド | 10.6 |
ブラジル | 8.3 |
南アフリカ | 7.4 |
タイ | 3.9 |
ロシア | 3.8 |
マレーシア | 3.3 |
メキシコ | 3.2 |
インドネシア | 2.2 |
セクター別の構成比率(普通株式の割合比較) (%) | |
---|---|
金融 | 28.7 |
テクノロジー | 15.5 |
消費者サービス | 11.0 |
資本財 | 10.7 |
消費財 | 8.9 |
素材 | 7.3 |
石油・ガス | 7.3 |
通信サービス | 4.4 |
ヘルスケア | 3.1 |
公益 | 3.1 |
<
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合 (%) | |
---|---|
Tencent Holdings Ltd. | 5.1 |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. | 3.6 |
Alibaba Group Holding Ltd. | 2.5 |
Naspers Ltd. | 1.8 |
China Construction Bank Corp. | 1.6 |
Industrial & Commercial Bank of China Ltd. | 1.2 |
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. | 1.0 |
Itau Unibanco Holding SA | 0.9 |
China Mobile Ltd. | 0.8 |
Sberbank of Russia PJSC | 0.8 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 19.3 |
VWOもリーマンショックで大きく下落しています。その後リーマンショック前の水準まで回復してからは横這いです。
(出典:MORNINGSTAR、http://quotes.morningstar.com/chart/etf/chart.action?t=VWO®ion=usa&culture=en_US)
さいごに
WealthNaviの運用商品の株式資産である米国株(VTI)、日欧株(VEA)、新興国株(VWO)について簡単に比較してみました。
構成銘柄数が非常に多く、株式資産だけでも相当分散できていることが分かります。
ここ数年は日欧株、新興国株は横這いですが、分散させることは重要ですね。
次回は、米国債券(AGG)、物価連動債(TIP)金(GLD)、不動産(IYR)についてみていきたいと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
※当ブログの掲載内容は、あくまで個人的見解に基づくものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。また当ブログに書かれている事は100%正確であるとは限りませんので、くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。